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明日起きるといってもおかしくない南海トラフ巨大地震とそれにともなう大津波。内閣府の予測では最大犠牲者数は32万人とされる。津波から逃げる手段は何がいいのだろう。徒歩では逃げきれないし、クルマでは渋滞が起きる。では、自転車では？　さまざまなデータをもとにマルチエージェントシミュレーションの手法をとると、自転車、なかでも電動アシスト自転車による避難こそが、最適解であることが分かってきた。そのメカニズムを解説する。

ゲスト

疋田 智（自転車評論家・ジャーナリスト） 宮崎県出身。東大院修了（都市工学）。自転車通勤をする人を指す「自転車ツーキニスト」という言葉を世に広める。TVプロデューサーという本業の傍ら、NPO自転車活用推進研究会理事などを務める。自転車通勤の実情や楽しみの他、健康や環境問題、福祉、社会のあり方を意識した交通施策を論ずる自転車評論家、ジャーナリスト。著書に『自転車の安全鉄則』『ものぐさ自転車の悦楽』など